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シュタイナー学校のエポック授業
シュタイナー学校では算数をエポック授業で教えます。エポック授業は毎日2時間4週間続くブロック授業です。算数のエポックを年に2回、3回行います。(担任の先生のやり方や、学年によって、その時間数やブロック数などが若干変わります。)
1回2時間もあるエポック授業。小学校1年生にとって2時間という時間はかなり長いように思えますが、子ども達にとってはあっという間です。バラエティに富んだ内容であるだけでなく、それぞれの活動が、感覚に働きかける活動、思考に働きかける活動、意志に働きかける活動、というように、バランス良く組み合わされているためです。
このエポック授業の流れと構成を少し追ってみましょう。この構成も、もちろん、担任の先生のやり方や、その時のエポックの教科などに応じて変わります。
それぞれの部分が20〜30分程度で終わるように構成されており、動いた後は静かに考える、考えた後は、手足を動かして活発な作業をする、活発な作業のあとは静かに話を聞く・・・というように、呼吸するように拡散、収縮のリズムがある授業構成になっています。
1)リズムの時間
朝一番に目覚めさせるためのウォーミングアップの時間です。歌を歌ったり、身体を動かしたり、楽器を吹いたり、手足、身体を使って動きます。20~30分ほど。感覚を呼び覚ます時間です。
2)呼び起こし(復習)
前の日に学習したこと、前の日に聞いたお話の内容など、思い出しながら復習します。
3)新しいことの学び
新しい事を学びます。先生からのプレゼンテーションやクラスでのディスカッションを通して、新しい概念を学びます。思考を使う時間です。
4)ワーク/アクティビティ
新しく学んだ事に関連する工作や芸術活動などのアクティビティをしたり、エポックノートを作成します。学んだ事を手を使って体験し、理解を深める時間です。意志を使っての作業です。
5)お話
先生がお話を聞かせてくれます。その時学習しているエポックの内容に関連するお話です。ワークで活動的になった心と体を鎮め、エポック授業を落ち着いて終わらせます。
2011.7